健康なうちにやっておくべきこと8選…長期入院で苦労した我が家が思うこと
今は健康だけど、今後大きな病気や怪我をしたらどうしよう?
保険で備えることはできるけど、本当にそれだけで大丈夫? 他にも何かやっておいた方がいいことはあるのかな?
そんなお悩みを持つあなたに、大怪我して車椅子ユーザーとなった夫を持つ私が「これは健康なうちに(自由に動けるうちに)やっておいた方がいいよ!」ということ8選をお伝えします!
家をバリアフリー化! とかそういう大きなことではなく、旅行に行こう!とかそういう後悔しない人生的なことでもなく、事務的なことが中心です。
大怪我や大病を患う前に…健康なうちにやっておくべきこと
医療保険・生命保険の加入
一番やっておくべきことが民間の保険への加入。
本当に本当に、我が家は保険に入っていて良かったと安堵しています。
加入してなかったら、事務職の私は転職して自分に合わない仕事をやらざるをえなかったですし、今後のお金の不安や究極の節約生活で病んでいたかもしれません…
お金があれば大抵の悩みごとは解決できる、というのはあながち間違いではないと思います。
まぁ健康な体はお金を払っても手に入れられませんけどね!
インフルエンサーによっては「民間の保険は不要」説を唱えていますが、お金持ちじゃない限り入った方がいいです、マジで。人生詰みます。
どんな保険に入ればいいのかは、体験談を交えた記事がありますので参考にどうぞ。
印鑑登録をしておく
個人的に、地味にダメージをくらったこと第一位。
夫は印鑑登録を済ませてなかったんです。面倒くさがったから。
それでも今までは特に問題はなく、自動車税の納付書(車の名義が夫の家族になっている)が夫の実家に届くくらいでした。
では受傷後、何が問題だったかというと。
入院直後に車検の時期が来たのでそのまま車検を通さず放置してたんです。
ここまではいいです。その先です。
障害者手帳が交付されたので、自動車税軽減の恩恵を受けるために名義変更するか~、と調べた矢先。
減免されるのは所有者が本人の車のみ。
そして車検切れの車の名義変更は出来ないことが判明!
無知だった私は
- 印鑑登録
- 車の所有者を夫に変更
- 自動車税の減免手続き
- 車に乗れるようになったら車検取る
という流れで手続きするつもりでした。
え…名義変更できないの…つまり減免できないじゃん! 車椅子ユーザー向けの車じゃないし(イストでした)、それならいっそのこと廃車にしてしまえ! ちょっと惜しいけど、もう10年乗ったからいい!
そんな感じで受傷から10ヵ月後に廃車にしました。減免できたらもうちょっと乗ること考えましたが。
どうせ廃車にするならもっと早く廃車にすればよかった。(自動車税が戻ってくる)
と思ってしまいます。
あとね、生命保険の支払い請求の際に実印が必要な場合もあるんですよ! 私はあった!
あとね、あとね。
代理人が印鑑登録する場合は日を改めて2回手続きに行かないといけないので面倒ですよ!
その際、委任状も必要になります。
文字が書けないほどの重症になる前に、まだ印鑑登録をしてない人は必ずしておくべきです。
自分のためにではなく、家族の負担軽減のために。
マイナンバーカードを作成しておく
健康保険証としても使用できるようになったマイナンバーカード。
これも健康なうちにぜひ作っておいてください。
何故なら発行に時間がかかった上に、受け取りも代理人だと若干面倒だったから。(委任状と、入院中だという証明が必要でした…)
大怪我や大病を患った後でマイナンバーカードが大活躍するのは確定申告のとき。
医療費がかさんだ年は医療費控除の確定申告をする必要があります。
そんな時にマイナンバーカードがあればパソコンだけでサクッと完了するのでとっても楽ちんなんです。
マイナンバーカードがないと、わざわざ印刷して郵送して…という手間が発生します。
更にマイナンバーカードを保険証利用すると、限度額適用認定証がなくても自動的に医療費の限度額が適用されるので、面倒な手続きが1つ減ります。
印鑑証明や住民票も、マイナンバーカードがあればコンビニで発行できるので便利ですしね。
ゆうちょ銀行の口座を開設して代理人カードを作っておく
基本的に銀行口座は本人しか出金出来ません。
ですが代理人カードがあれば、本人以外に該当の口座からお金の出し入れが出来るんです。
あまり使い道なさそうな感じがしますが
「地方の病院では治療できない状態になった」
そんな、出来ればそうなりたくない状態の時に大いに役立ちます。
我が家のケースなのですが。
最初に運ばれた急性期の病院では私たちが望む医療(再生医療)が受けられなかったため、飛行機で遠くの病院に転院することに。
夫の容態も心配だったのですが、次に銀行の心配がありました。
- メインバンクが地方銀行なので県外に出たら支店がほぼない(手数料無料で下ろせない)
- 数ヵ月私も向こうで暮らすが、その後私が地元に帰ってきた後の夫への仕送り
1も2も、双方の問題をクリアしたのがゆうちょ銀行(+代理人カード)です。
1については皆さんご存知、全国どこでも支店があります。なので転院前にメインバンクからゆうちょ銀行にある程度資金を移動させました。
2についてですが、ここで代理人カードが活躍します。
大病院ならゆうちょATMあることが多いですし、ファミマなら手数料無料で引き出せます。
荷物を送るときにお金を紛れ込ませたりすることなく、無料で夫へお金を渡すことが出来てとても助かりました。
時代はキャッシュレス決済ですが…現金派の家族がいる方におすすめです
本来ならキャッシュレス決済を推奨したいのですが、スマホに慣れていない人はそれすらも大変ですからね…。
金利の良い銀行口座を開設しておく
残念ですが健康ではなくなったあなたや家族。保険に加入していれば保険金が振り込まれます。
そのお金は一気に使いますか? 使いませんよね。使うとしても少しずつ使いますよね。
それなら、金利の良い銀行口座を開設しておきましょう。
あおぞら銀行BANK支店が、普通預金で金利0.2%/年という高金利でイチオシです。
100万円預けているだけで2,000円(税引き後1,590円)貰えますからね。金額が増えるほどその恩恵は比例します。
健康なうちにやっておいてほしいのには理由がありまして。
あおぞら銀行BANK支店のキャッシュカードは本人限定受取郵便で届きます。本人しか受け取れません。転送不可です。
つまり入院中は受け取れないのです! 何かあってから開設するのでは遅いんです!
我が家は仕方なく楽天銀行と楽天証券を急ぎ開設して、マネーブリッジをして0.1%まで上げましたが…0.2%という魅力的な銀行の前では霞む…
クレジットカードを複数枚作っておく
突然ですが、我が家が支払った医療費を下記のページにてご覧ください。
入院後半年は個室に入っていたため入院費用がかさみ、あるとき限度額まで達してクレカが使えない状態になってしまいました。
この経験から私が言いたいことはただ1つ。
クレジットカードは最低でも2枚は作成しておきましょう…! いや、私は持ってたんですけどね…でもメインカードが使えなくて一瞬焦った…!
デビットカードでもいいですけどね。
重要書類やデータを分かりやすく保管しておく
あなたの家の書類は、分かりやすく保管してありますか?
我が家の書類管理担当は私でしたので特に問題なかったですが、もし立場が逆(私が大怪我して入院)だったら夫は凄い苦労しただろうな、と思います。
ファイルしてあるものの、あまり分かりやすくないので…。
それと、恐らくやっている人が少ないであろうこと。各種IDとパスワードの管理は本当に大事。
これはもう本人しか分からないとお手上げになってしまいます。
1つ1つのサービスに問い合わせて変更や解約して…なんて考えただけでも大変ですよね。
そこでKeePassを使いましょう。パスワード管理ソフトです。
そしてKeePassのパスワードをどこかに忍ばせておきましょう。これに関しては何でもないときに見られると困るため、パスワードを書いたメモを封筒に入れて封しておけば安心ですね。
ちょっとの手間で、自分に何かあったときの家族の負担が減らせます。
- 健康保険証
- 運転免許証
- 銀行のキャッシュカード
- 保険証券
- 年金手帳
- マイナンバーカード or 通知カード
- 印鑑
- その他何か重要な書類
医療系情報番組を見て知識を蓄えておく
全ての幸せは健康の上に成り立っていると言っても過言ではありません。
そして、現代は何をするにも情報戦だと私は思ってます。
情報があれば選択肢が増え、取る行動も違ってくるのではないでしょうか。
夫が脊髄を損傷したとき、残念ながら医師からは再生医療という治療法については一言も説明がありませんでした。
まだ確立された治療法ではないから…搬入先の病院で受けられるものではなかったから、かもしれませんが。
でも、知っていてやらなかったのと、知らなくてやらなかったのでは意味が全く違いますよね。
突然襲いかかる病気や怪我。今後の人生を左右するのは自身や家族の決断です。
病院まかせにせず、自ら情報を集め、明るい未来を切り開いていってください。
健康なうちにやっておくべきこと:あとがき
自身の経験をもとにつらつらと並べてみました。
例外もありますが、ポイントは家族の負担軽減です。
何かあったときは、本人が一番大変ですが家族も大変です。
せめて家族の負担は出来る限り減らして、少しでも休息する時間を作ってあげたいですね。
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