医療保険は必要ない? 30代で長期入院した体験談をブログで語る

何があるか分からないから…と、念のため入る民間の医療保険。
しかし日本では国民全員が公的医療保険に加入しているため、民間の医療保険は不要だと言われることも。
医療保険は必要です!
必要なんですが…実際に活用しての感想は
ぶっちゃけ、この保障はなくても大丈夫だったな
というものがいくつかありました。
そりゃね、お金が入ってくれば助かりますよ。入院中は働けないんですもん。長期ともなれば苦しくなりますよ。
でも医療保険に入ってる全員がその保障を活用するかどうかなんて分からないじゃないですか。(むしろ全員活用してたら保険会社が破綻…はしないだろうけど、掛金がめちゃんこ高くなる…)
要は掛金と保障内容のバランスですね。
この記事では、30代夫婦が実体験に基づいた医療保険の必要な保障・不要な保障の見解を述べています。
多分世の中の平均的なスペックかと。
- 夫35歳、妻33歳
- 世帯年収:約700万円
- 金融資産:約500万円(預貯金・投資信託)
- 入院日数:約1年
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【前提】医療費は公的制度で上限が定められている
| 適用区分 | 1ヵ月の上限額(世帯ごと) |
|---|---|
| 年収約1,160万円~ 標準報酬月額83万円以上 |
252,600円+(医療費-842,000円)×1% |
| 年収約770万~約1,160万円 標準報酬月額53万円以上 |
167,400円+(医療費-558,000円)×1% |
| 年収約370万~約770万円 標準報酬月額28万円以上 |
80,100円+(医療費-267,000円)×1% |
| ~年収約370万円 標準報酬月額26万円以下 |
57,600円 |
| 低所得者(住民税非課税者) | 35,400円 |
日本国民全員が加入必須の公的医療保険では、患者が負担する医療費の上限が決まっています。
どんなに大手術したとしても
こんな大金払えないよ…ぴえん
というバカ高い医療費は発生しません。(自費診療除く)
これを高額療養費制度といいます。
医療保険で不要な保障:入院日額1万円

入院は医療費の他に
- 食事代(必須・1,380円/日)
- 個室代(任意・約5,000円/日)
- パジャマ・生活用品代(任意・約500円/日)
主にこの3点の費用が発生します。
これらは高額療養費制度の対象ではないので上限がありません。
民間の医療保険でカバーするのですが、我が家は安心のために入院日額1万円のタイプに加入していました。
で、実際個室に入ったのですが…正直、個室代だけカバーできればよかったです。
食事代は入院していなくてもかかるもの。もしかしたら入院によって家計の食費の支出を抑えることが出来るかもしれません。
パジャマや生活用品代(タオルやシャンプー等)は、手間を惜しまず自分で用意すれば費用削減になります。
他にも入院にあたって便利グッズを買いそろえましたが、初期費用は合計1万円もしてません。
生活に関わる入院費は、日額1万円だとお金が浮くんですよね。
浮いた分は医療費として使うことを想定していると思いますが、前述の高額療養費制度で月々の支払額はほぼ決まっています。
となれば、医療費は貯金を切り崩せばよくないですか?
そもそも、あなたは何のためにお金を貯めているのでしょう?
ほとんどの方が挙げる理由が、下記の項目かと思います。
- 老後のため
- マイホームのため
- 教育資金のため
- 何かあった時のため
入院って、まさに何かあった時のためですよね。
もしかしたら一生使わないかもしれない医療保険。
毎月の掛金を抑えて、その分を投資に回した方が有益です。
というわけで、入院日額費用は5,000円にして個室代だけカバーして、個室に入るのがおすすめ。
個室のメリットは次の通り。
- ベッドから動かずに電話ができる
- 窓を開けて空気の入れ替えができる(院内の室温は高めに設定されてるので冬でも暑い)
- 同室の人がいないため、イビキや話し声が気にならない
- 夜でも周りを気にせずスマホが見れる
反対にデメリットはこちら。
- 差額ベッド代がかかる
- 話好きな人は個室に入ると寂しい
特にベッドから動かずに電話出来るのはいいですよ…。私は夫が下半身不随で自由に動けない上にコロナの影響で面会禁止だったため、電話で英気を養ってました。
例外として、自営業の方は日額1万円をおすすめします
プライベート中のケガで会社を休んだ際に傷病手当金というものが給付されます。会社員は給料の2/3が貰えますが、残念ながら自営業の方は貰えません。
働けない上に給付もないため、自営業の方は日額1万円にしておいた方が無難です。
医療保険で不要な保障:支払限度日数が長期タイプ・三大(七大)疾病特約

医療保険は先述した入院日額の支払限度日数が選べます。最短30日~最長180日が一般的。
三大疾病や七大疾病の特約を付けると、該当の病気に限り支払日数が無制限になったりします。
当然ですが、支払日数が少なければ保険料は割安になります。
日本では入院の短期化が進んでおり、大半の病気やケガは60日もあれば退院できます。(退院させられる、という表現の方が正しいですが)
我が家のように下半身不随になって入院が長期にわたる場合でも安心してください。
多数回該当という制度がありまして、4ヵ月目からは医療費の負担がガクンと減るんです!
| 所得区分 | 多数回該当適用後 |
|---|---|
| 年収約1,160万円~ | 140,100円 |
| 年収約770万~約1,160万円 | 93,000円 |
| 年収約370万~約770万円 | 44,400円 |
| ~年収約370万円 | 44,400円 |
| 住民税非課税者 | 24,600円 |
ありがたやー。
入院中だけでなく、在宅療養費も大事。脳卒中になってマヒが残ったりすると働くのも大変ですよね…医療保険は抑えて収入保障保険を手厚くすることをおすすめします
健康に係わる保険について、私が考える最適解も書いてます。
それでも例によって、自営業の方は長期タイプの保障をおすすめします。それか就業不能保険に入るか。
就業不能保険は、入院でも支払われるタイプに加入してくださいね。「収入保障保険」だと死亡時だったり高度障害時だったりが条件なので、注意が必要です。
医療保険で不要な保障:入院一時金・手術一時金

民間の医療保険の給付金請求には医師の診断書が必要です。約5,000円かかります。
入院一時金や手術一時金が給付される医療保険がありますが、入院した時や手術した時に貰うためにはその都度給付請求しないと(何回も診断書を出してもらわないと)いけません。
お金がかかるので、出来れば1回で済ませたいですよね。
給付金請求を一括で終わらせるためには、退院時に診断書を書いてもらうのが一番。
そして、診断書はすぐに出してくれません。1週間程度かかります。
そこから保険会社へ給付金請求して、3日程度でお金が振り込まれます。
病院の支払期日によりますが、つまりは自分で一度支払わないといけない(一時的に貯金を崩さないといけない)ってことです。
私は一時的にでも貯金を崩したくなくて、助成制度がないか色々と調べたのですが、無かったので諦めました。(自治体によってはある)
医療保険で給付されるとしても、とりあえずは支払えるだけの貯金が必要です。ともなれば、別に後から貰わなくても貯金で賄えばいいのではないでしょうか。
医療保険で不要な保障:通院保障特約

退院しても自分で移動できないくらいの症状の場合は、タクシー等で病院へ通院することになります。
ただ、障害認定されるほどの大きな障害を負った場合、自治体から医療費が助成されるんです。
1回の診療がどんなに高くても自己負担が600円程度(自治体による)になる、神のような制度がありまして。
それによって医療費の負担が軽くなるため、タクシー代という出費もなんとかカバーできます。(ちなみに障害者はタクシー代も補助が出ます)
活用できるのは障害者手帳が発行されてから(初診日から8~9ヵ月後)ですが。
また、通院保障はずっと給付されるわけではなく、日数や回数に制限があります。
特約を付けようか検討している方は、最大限恩恵を受けた場合と総支払額とを比較してみるといいかも。
自宅と病院との距離が遠い…等の理由で通院費の心配をされてる方は、付けた方がいいかもしれませんね。
医療保険で必要な保障:先進医療特約

続いては必要な保障です。
さっきまで貯金を崩せと主張していましたが、それはあまり大金ではないからです。
先進医療を受ける場合は話が別です。
こんな大金払えないよ…ぴえん
が発生してしまう可能性があるんです。
先進医療特約をつけていれば全ての病気やケガに対応できるわけではありませんが、それでも付けておいた方が良いのは確か。
治療を受ければ良くなる可能性があるのに、お金がないから受けられない…なんて、やるせないですよね。
しかも先進医療はどこでも受けられるわけではなく、限られた病院でしか受けられません。たまたま近所で受けられればいいですが、遠方の場合は?
おそらく家族も一緒についていくことになるでしょう。現地宿泊費がかさみます。
それも加えて全て貯金で賄える方は不要ですが、そうでない方は月々100円前後なので出し惜しみせずに付けましょう。
医療保険の掛金は抑えて、毎月コツコツと貯金することが大切!

医療保険は
- 入院日額5,000円
- 支払限度日数60日
- 先進医療特約
だけでいいです。
出ていくお金を全て保険でカバーしようとはせず「これは保障がないとキツイ」という部分を見極め、必要な保障を取捨選択してください。
ちなみに我が家はオリックス生命の新CUREに加入しています。色々比較した中で一番保険料が割安でした。
ネットからでも申し込みできますが、できれば専門家の話を聞いてじっくり比較検討してからの方が後悔しませんよ。
お近くに相談カウンターがない場合でも、保険見直しラボなら自宅まで来ていただけます。
参考までに、我が家の実際にかかった費用が下記の通り。
| 単位:円 | ||||||
| 期間(入院先) | 医療費 | 食事代 | 個室代 生活用品代 |
雑費 | 小計 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3月6日~3月19日(A) | 103,465 | 14,260 | 約50,000 | 約60,000 | 227,725 | 手術有 雑費にコルセット約33,000円含む(申請で還付) |
| 3月19日~3月30日(B) | 85,073 | 17,020 | 約33,000 | 約10,000 | 145,093 | 転院・高額療養費の申請で還付可能 |
| 4月1日~4月30日(B) | 91,691 | 41,400 | 約180,000 | 約15,000 | 328,091 | |
| 5月1日~5月31日(B) | 239,143 | 42,780 | 約180,000 | 約10,000 | 471,923 | 高額な治療実施 |
| 6月1日~6月2日(B) | 21,780 | 2,300 | 約12,000 | 0 | 36,080 | |
| 6月2日~6月30日(C) | 90,440 | 39,100 | 約160,000 | 約30,000 | 319,540 | 転院により多数回該当適用されず 高額療養費の申請で還付可能 |
| 7月1日~7月31日(C) | 91,402 | 42,780 | 約171,000 | 約270,000 | 575,182 | 多数回該当未適用 雑費に長下肢装具約260,000円含む(申請で還付) |
| 8月1日~8月31日(C) | 91,208 | 42,780 | 約171,000 | 約5,000 | 309,988 | 多数回該当未適用(申請で還付) |
| 9月1日~9月15日(C) | 44,400 | 19,780 | 82,500 | 17,750 | 164,430 | |
| 9月15日~9月17日(B) | 40,800 | 2,670 | 約800 | 0 | 44,270 | 多数回該当未適用(申請で還付) |
| 9月17日~9月24日(A) | 57,600 | 9,200 | 3,200 | 約5,000 | 75,000 | 多数回該当未適用(申請で還付) |
| 9月24日~9月30日(D) | 57,600 | 9,200 | 4,620 | 約5,000 | 74,110 | 多数回該当未適用(申請で還付) |
| 10月1日~10月31日(D) | 57,600 | 42,780 | 10,230 | 約10,000 | 120,610 | 多数回該当未適用(申請で還付) |
| 11月1日~11月30日(D) | 83,370 | 41,400 | 9,900 | 約10,000 | 144,670 | 社保から国保への切り替えにより多数回該当適用されず |
| 12月1日~12月31日(D) | 83,410 | 42,780 | 10,230 | 約10,000 | 146,420 | 障害者手帳交付・医療費後日還付 |
| 1月1日~1月31日(D) | 83,250 | 42,780 | 10,230 | 約10,000 | 146,260 | 医療費後日還付 |
| 2月1日~2月17日(D) | 44,400 | 22,520 | 5,280 | 約10,000 | 82,200 | 医療費後日還付・退院 |
| 合計 | 3,411,592 | |||||
貯金が(全額ではないけど)一瞬にして吹き飛んで悲しみに溢れてますが、お金なんてまた貯めればいいんですよ。大切な人が苦しんでるときに最善の治療が受けられない方が悲しいです。
医療保険を手厚くしておけばいいのでは…と考える方もいると思いますが、私たちはそれなりに削っていたからこそ、過去5年の間に自宅を大改造リフォームしても、車を買っても、新婚旅行行っても、結婚式を挙げても、そこそこ貯金(約500万円)が出来ていたのだと思います。
私の貯金方法については下記のページで紹介していますので、一度ご覧になってみてください。重要なのがボーナスと投資。あと衝動買いを減らすことです。
また節約と貯金と資産運用がんばろ…




















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