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車椅子ユーザーだけど、あえて2階リビングにした理由【バリアフリー住宅】

2020-11-08住まい

車椅子ユーザーとなった夫のために、バリアフリー住宅を建てようと思っている私。

まだ計画段階ですが、バリアフリー住宅でも2階建てにして、更にLDKを2階に配置しました。

この記事ではあえて2階リビングにした理由と、車椅子ユーザーならではのデメリット回避方法を紹介していきます。

夫が脊髄損傷者(L1)なので、その視点からの記事になります。全ての車椅子ユーザーに適合するわけではありません。

 

ホームエレベーター付きバリアフリー住宅の間取り実例

我が家の間取りはこんな感じで設計しました。

1階の洋室が10.5畳+4.4畳となっていますが、分かれておらずひとつながりの空間です。(後で分けられる仕様)

また、2階にキッチンが2つありますが、セパレートキッチンなので壁側はシンクのみ・アイランド側は加熱器のみです。

 

バリアフリー住宅だけどLDKを2階にした理由

バリアフリー住宅の基本は1階だけで生活が完結すること

高齢の場合も脊髄損傷の場合も、全ての車椅子ユーザーにとっての基本は1階だけで生活が完結すること。

そして、個人的に何より重要だと思っているのがトイレの位置です。高齢者はトイレが近いですし、脊髄損傷者はそもそもトイレに行きたいという感覚がない。

もしかしたら漏らしてしまうかもしれない!(脊損者は漏らしたことない人いるの?って感じですが)

寝室・トイレ・浴室を出来るだけ近くに配置するとトイレに失敗しても安心です。

 

バリアフリー住宅といえば平屋…広い土地が用意できればそれもアリ

1階で生活が完結=平屋なら楽にその条件はクリアできます。

が、平屋を建てるには広い土地が必要です。

家づくりで色々調べていると20坪代の平屋とか出てきますが、車椅子ユーザーは廊下や部屋の要所を広くとらないと快適に移動できません。

従って現実的に無理。いや、個室を諦めれば無理じゃないですが。

でも私たち夫婦はまだ30代なので、子どもが増える可能性も考慮して個室は最低1部屋必要だよね、となりました。

 

そしてそんな広い土地が手に入らなかったので、2階建てにしてホームエレベーターをつけることに。

周りからは「えっ!? わざわざつけるの?!」と言われましたが、自宅で行けない範囲があるのって悲しいじゃん。

 

寝室+浴室 または キッチン+リビングを2階にする必要あり

土地の広さを確保できない場合、2階建てにする必要があるのは前述の通り。

そうすると何かの部屋を2階にしないといけません。

私は考えました。

とみー
とみー

寝室は1階にしたい…介護ベッドの搬入があるから2階だと大変すぎる…そして寝ながらおしりが大爆発する可能性あるし寝室の近くに浴室は絶対欲しい…

とみー
とみー

どうせホームエレベーターつけるんだから、キッチン+リビングは2階にしよう! デメリットを回避できる設備は揃ってる!

介護ベッドの耐用年数は10年ほど。そのスパンで2階に上げ下げするのは(業者が)大変すぎます。

でもキッチンなら寿命は20年。これも2階に上げるのは大変ですが、浴室を2階に上げるよりマシでしょう。

仮に2階に上がるのが辛くなってきたら(エレベーターあるからそんな日はこないだろうけど)、IHヒーターさえあればどこでも調理できます。洗面所で野菜洗ったり食器洗ったり。電子レンジも冷蔵庫も、業者を頼らなくても運べます。

浴室はそうもいきませんよね。

というわけでリビング+キッチンが2階へ行くことになりました。2階リビングだと日当たり良いですしね。

 

車椅子ユーザーで2階リビングでも、設備さえ整っていればデメリットを回避可能

さて、2階リビングのデメリット。よく挙げられるのはこの5つです。

  • 夏は灼熱地獄
  • 足腰弱ったときが心配
  • 来客時・宅配時に大変
  • 子どもの帰宅や外出がわかりにくい
  • 防犯面が心配

これらのデメリットを、我が家はこうやって乗り越えました。

  • 脊損者は体温調節が苦手なので、LDKを1階にしてもエアコンはどうせつけっぱなし
  • ホームエレベーター設置
  • インターホン設置&居留守使いやすい&宅配ボックス設置
  • 今のところ子どもはいないし、出来たとしても育て方や親子の相性次第なのでは?
  • 1階にいたところでどうせ対処できないし、夜に2階に居る方がリスク高そう…貴重品は全て2階へ置く予定

ある程度の割り切りが大切です。笑

防犯面は今後あまりに不安になるようなら、セキュリティシステムに加入しようと思います。

 

また、車椅子ユーザーならではのデメリットが、2階に居る時に災害が起きてエレベーターが動作不能になるリスク。2階から降りれなくなってしまうことです。

夫の場合の回避策になりますが、車椅子から降りて階段で時間をかけて1段ずつ降りるしかないかな、と思ってます。

車椅子は自分の後ろ側に配置して背中で受け止めつつ降りる感じで。(上手くいくかな…練習しておこう)

私がいれば私が持ち運べますしね。

 

2階建て住宅+ホームエレベーターのデメリット

価格

はい、最大の壁がこれ。

見積もり時の金額は250万円です(^q^)

設置費用は別途かかりますし、固定資産税は上がりますし、ほぼ使わないのに固定電話ひかなきゃいけないですし、メンテナンス費用も年5~6万円かかります(^q^)

 

なので気軽におすすめは出来ません。私も電卓を叩いて叩いて叩きまくりました。ライフプラン的な意味で。

あとは自分の過去の実績を信じて、未来の自分に丸投げです(^q^) (我が家は頭金なしのフルローン…)

関連記事年収300万円前後のOLが8年で1000万円以上貯めた方法と習慣

 

ちなみにホームエレベーターは三菱日立かパナソニックのほぼ二択ですが、私たちが貰った見積もりはパナソニックの方が100万円ほど安かったです。

 

間取りの制限

価格をクリアしたとしても、今度は間取りがネックになってきます。

当然ながら1階と2階で同じ位置にないといけないエレベーター。

そのせいでどれだけ間取りに苦労したことか…!

とみー
とみー

思った通りの間取りができない! ようやく良い感じになったと思ったら2階トイレが玄関の上でやり直し!

なんてことが頻発しました。

階段も同じ位置にないといけませんしね…動かせないものが2つあるとめちゃくちゃ苦労します。

 

マイホームクラウドを使って夜な夜な「あーでもないこーでもない」と考えると同時に、初期の要望段階で設計士さんに無茶ぶりをしていたことを反省しました。笑

計画中の方は一度自分で間取りを作ってみるといいですよ! マイホームクラウドなら会員登録だけで無料で使えます。

 

車椅子ユーザーにこそ2階リビングをおすすめしたい

むしろ車椅子ユーザーにこそ2階リビングがぴったりだと思うんですよね! まだ住んでないけど!

今までもインドア派だった私たちは、今後いっそうインドア派になるでしょう。車椅子で出かけるのめんどくさいから。

そうした時に一番長くいるリビングが、日当たり良いと最高ですよね。

とみー
とみー

ちなみにお出かけが大変になったことはそれほど悲観的になっていません。2人でのんびりゲームするのが幸せだと思ってるので。早く家が完成して、夫とゆっくり過ごしたいなー

 

建てた後の実際の感想はこちら。

 

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