1階寝室が意外と快適! メインベッドルームで工夫したこと【バリアフリー住宅】
車椅子ユーザーとなった夫のために建てたバリアフリー住宅。
夫は入院中に退職し、現在は無職で一日中家にいます。
そしてその半日をベッドの上で過ごしているようです。体力落ちるぞ。…という私の心の呟きはさておき。
そんな夫のメインの居住場所・寝室でこだわったところをご紹介します。
- 脊髄損傷者(L1)
- 車椅子ユーザー
- 下肢不随
- 体幹あり(だけど健常者と同等ではない)
- 排泄障害あり
車椅子夫がほぼ一日過ごす寝室で工夫したこと
トイレ・浴室との距離を近くした
あえて2階リビングにした理由でも書いていますが、寝室⇔トイレ・浴室との距離を近くしました。
具合悪いときにでもすぐ対応できるように、です。
実際、ベッド上での失便を経験しましたが、ベッドから一旦トイレに行き、その後すぐお風呂へ…と、水まわりが近かったため比較的対応が楽だったと感じました。
汚れた身体であちこちうろうろしたくないですよね…。臭いも拡散しちゃいます。
一面全て収納スペースにした
寝室西側の壁は一面まるまるクローゼットです。洋服の他に各種ストックを収納してます。
排泄障害のある夫は排泄のためのアイテムが盛りだくさん。
- 導尿カテーテル
- 清浄綿
- 潤滑ゼリー
- オムツ
- 使い捨て手袋(ニトリル手袋とプラスチック手袋の2種類)
- おしりふき
- ペットシーツ
- ベッド用防水シーツ
これらを安い時に箱買いすると、スペースが埋まる埋まる…。カテーテルとゼリーのみ月一で処方されるので、その2つはそれほどでもないですが…オムツとペットシーツが場所取りまくりです。
箱買いを見越して広い収納スペースにしましたが、購入タイミングによっては入りきりません…。これから建てる方は納戸でもいいので広めの収納スペースをおすすめします。
車椅子ユーザーは高いところに手が届かないので、横に広めだと更に良いです。
枕元のコンセントを多めに設置した
我が家のベッド周辺の家電は以下の通り。
- 電動ベッド
- 加湿器
- スマート音声リモコン
- 電子機器の充電のための延長コード
最低でも4つはコンセントが必要だと考慮し、余裕を持って7つ付けました。延長コードが夫用と私用の2つに増えたので、ギリギリの4つにしなくて良かったと安堵しています。
床近くだけでなく電動ベッドで隠れない高さにもあると、コードのごちゃごちゃが軽減されて良き。
ライフスタイルに応じて変化できるスペースと一緒にした
我が家の寝室は10.5+4.4畳の約15畳。(図面は線が入ってますが一つながりの空間です)
寝室としては正直広すぎです。
メインで使っているスペースは左側の10.5畳。こちらだけで十分すぎるくらい。
でも、ライフスタイルに合わせて臨機応変に対応できるように、4.4畳とくっつけて更に広い部屋になってます。
現在は夫のリハビリスペースや私の運動(ダイエット)スペース、将来は部屋を分断して子ども部屋に、といった感じ。
子ども部屋が必要にならなければそのまま分けずに使うつもりです。
掃き出し窓を設置した
我が家の場合、玄関は近いし、そちらの方が段差少ないのであまり必要性を感じませんでしたが、念のため掃き出し窓を寝室に設置しました。
使うかもしれないシチュエーションは
- 玄関を通らない大型家具・家電の搬入
- 地震や火事により玄関からの出入りが危険な状態のとき
- 子どもが庭遊びしているときの見守り
こんなところでしょうか。
今のところないです。
掃き出し窓を設置したといっても、そこから先は段差があるので、持ち運び可能な簡易スロープを買おうと思ってます。
スロープ付きのウッドデッキを建設すればもっと使いやすくなるとは思いますが…さほど必要性を感じなかったのでナシです。
プロジェクター&スクリーン完備で毎日映画館気分!
夫は現在無職。お気楽ニート生活をしているわけではなく、痺れが強く満足に動けない日が多々あるためです。
調子の良い日の方が少ない辛い生活ですが、少しでも気分を紛らわしてもらおうとプロジェクターとスクリーンを設置しました。
popIn Aladdin(ポップイン・アラジン)はシーリングライト兼プロジェクター。天井に設置するので邪魔にならないのがとっても魅力。
AmazonプライムやNETFLIX、Hulu等…様々なコンテンツに対応してます。YouTubeも見れます。
ちなみにスクリーンは70型。(投影は調整して60型サイズ)
ハイスペックエアコンにした
脊髄損傷者は体温調節が上手くできないため、室温は通常より気を配らないといけません。
とはいえ、本来であればそこまでハイスペックにしなくても大丈夫。我が家は隣の脱衣所もまとめて室温調整したかったので、ハイスペックエアコンを選択しました。三菱のズバ暖霧ケ峰・23畳用です。
浴室暖房と合わせて、冬でもストレスなく入浴ができます。
しかしお風呂に入る時はいいのですが、出る時は寒暖差あります。シャワー浴のせいです。(芯まで温まってない)
脊髄損傷者のための後悔しない寝室のポイント
- トイレ・浴室との距離を近くする
- 収納スペースを広めに取る
- 枕元のコンセントを想定より多く見積もって設置する
- 寝室を1階にする場合、いざというときの脱出経路を2ルート確保すると安心
- popIn Aladdinとスクリーンがあれば優雅な暇つぶしができる
- 空調設備はケチらない!
入居から一年経過した結果論ですが、我が家は1階寝室で正解でした。
受傷前から暑がりな夫。夏場はエアコンを22度設定にしてガンガンかけていたのですが、1階だとそこまで気温が上がらず、一日中エアコンをつけることは稀なようです。
逆に冬は寒いのか? と聞かれればそうではなく、断熱材がしっかり入ってるのと寝室だから布団でぬくぬくできるため、こちらも一日中エアコンつけっぱなしということはありませんでした。
むしろ休日に2階に居る私の方が一日中つけっぱなしにしているくらい。特に夏がめちゃくちゃ暑い。
2階に関して言えば、天井の断熱材をもっと入れて2階だけでも窓ガラスを樹脂サッシ+トリプルガラスにするべきでした…。(樹脂サッシのペアガラスにした)
もし2階寝室で日中過ごす場合は上記の対策をおすすめします。
この記事が参考になれば幸いです。
他の場所はこちらからどうぞ。
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