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【車椅子仕様】玄関のこだわり&後悔ポイント【バリアフリー住宅】

2021-12-18住まい

車椅子ユーザーとなった夫のために建てたバリアフリー住宅。

玄関ではどんなところにこだわったのか。そして後悔ポイントも併せてご紹介します。

夫のスペック
  • 脊髄損傷者(L1)
  • 車椅子ユーザー
  • 下肢不随
  • 体幹あり(だけど健常者と同等ではない)

バリアフリー住宅・玄関のこだわりポイント

タイヤを拭く手間ナシ! 外用車椅子置き場を確保した

我が家は室内用と外用、2台の車椅子があります。1台だと外で使用した際、タイヤについた砂や土を拭くのが面倒だったからです。

というわけで、玄関土間に外用車椅子を置く場所を確保しました。

専用の置き場所を作ることで車椅子ユーザーと健常者、双方の通行の邪魔にならずとってもよかったです。

置き場所=移乗場所なので、わざわざ別の場所に動かして収納する必要がないのもポイント。

 

ちなみに外出時の室内用車椅子置き場は、移乗した場所に放置です。

ちょっと狭いけど壁際が歩行可能。

来客があるようならエレベーター前に移動の予定です。(滅多にない)

 

そんな車椅子置き場で、危うく後悔ポイントどころか大失敗ポイントになりそうだったことがありまして。

車椅子ユーザーからしたら当たり前のことなのですが、車椅子から車椅子への移乗は、2つの車椅子を垂直方向に置いて行います。平行移動ではありません。

図面とにらめっこしている3ヵ月間ほど、私はずっとずっと車椅子を並行に置いて移乗すると思っていたんです。実際の移乗の場面を見たことがなく…コロナ禍で面会禁止だったので。

だから車椅子置き場は、直前まで今と逆側に配置してました。何とか期限ギリギリで、玄関ドアの位置がエレベーターよりだったのを修正できたのでよかったです。

これから家づくりをされる方は、その点を踏まえて設計してくださいね。こんな失敗しそうになるのは我が家だけかもしれませんが…。

とみー
とみー

というか、夫に何度も図面見せてたのに指摘しないってどういうこと

 

車椅子なので段差を最小限に! しかしホコリはストップ! 上がり框を2cmにした

バリアフリーは、あらゆる段差をなくす・ゆるやかにするのが基本。

でも土間と廊下の段差である「上がり框(あがりかまち)」は 約2cmの差を設けました。

理由は2つ。

  • 車椅子2台持ちなので、外からそのまま上がらないため
  • 外から侵入する砂ぼこりをストップするため

特に2つ目が重要でして。

外と中を繋ぐ玄関は、気付かぬ間に色々なものを持ち込みます。

玄関は家の顔なので綺麗を保ちたい気持ちはありつつ、毎日掃除する労力を考えると段差は必須でした。

土間のタイルを水洗いするときも、段差のおかげで室内に水やゴミが侵入せずに助かってます。

 

ちなみに何かあったときのため、一人でキャスター上げ可能な範囲での段差にしてあります。

 

車椅子でも靴を取り出しやすく! オープンなシューズラックにした

あまり広くはないですが、壁一面全てオープンなシューズラックにしました。

扉を付けると車椅子ユーザーが取り出しにくい可能性があったため、オープンタイプに。土間からも廊下からもサッと取り出せます。

車椅子に乗っていても膝が当たらないよう、高さを調整できる可動棚タイプです。

見た目はスッキリせず残念ポイントですが、使い勝手と価格を考えるとオープンなシューズラックにしてよかったな、と思います。

 

玄関引戸を片袖FIXにして採光を確保した

バリアフリーにあまり関係ありませんが、家の中で暗い場所を極力作らないように意識しました。

リビングや寝室は南向きなので太陽光は申し分ないくらい入ってきますが、玄関はオープンガレージの横ということもあり、日光が入りにくい位置です。

なので玄関引戸を片袖FIXにして採光を確保。

暗いのって滅入りますからね。太陽の光、大事。

玄関周りの壁紙や建具を白で統一したこともあり、天気が悪い日でも明るい空間になってます。

 

バリアフリー住宅・玄関の後悔ポイント

後悔ポイントの画像は「こんな感じにすればよかったな!」という理想のイメージ画像です。

奥行がもっとあったらよかった

車椅子なので居室も廊下も広く!

…なんて言って作ったら、玄関の奥行が狭くなってしまいました。(約110cm)

車椅子で帰宅した場合、置き場まで何回か切り返さないと収まりません。

もう10cm広くすれば快適さが違ったのにな、と思います。

でもそうすると居室や廊下を削るしかなく、それはそれで動きづらくなってしまうので、結局この間取りではこの広さがベストだったのかなー、とも。

車椅子ユーザーにとっての玄関は、横に広くより縦に広くした方が動きやすいかもしれません。もちろん奥には転回スペースありで。

 

シューズクロークや土間収納が欲しかった

本当はシューズクローク・兼・土間収納・兼・車椅子置き場がよかったんですが、予算と間取りの都合上、諦めました。

そもそもシューズラックに収納できる靴の少なさよ…。

思い切って断捨離し、私は

  • プライベート用のスニーカー
  • 通勤用のスリッポン
  • オシャレしたくなったときのパンプス
  • 冠婚葬祭用のパンプス

の4足でこれから生きていこうと思います。

でも正直、これだけあればやっていけることに気付いたので、特に不便を感じてません。

 

靴の収納は何とかなるのですが、傘やタイルブラシの収納場所が欲しかったですね。

長物は物置に入れるつもりであえて作りませんでした。ですが、やっぱり家の中にあった方が便利です。

 

車椅子ユーザーのためのバリアフリー玄関:ポイントまとめ

  • タイヤを拭く手間を省くため、外用車椅子置き場を作る
  • 車椅子置き場=移乗場所にして収納楽ちん
  • あえて2cmの上がり框を設けてゴミやホコリをストップ
  • 廊下からも土間からも取り出しやすくするため、オープンなシューズラックにする
  • 引戸を片袖FIX窓にして採光を確保(バリアフリー関係ないですが…)
  • 奥行は横に広くより縦に長くする
  • ウォークスルーなシューズクロークがあればなお良し!

以上が、私が考えるバリアフリー玄関のポイントです。

バリアフリー住宅を建てる方の参考になれば幸いです。

 

他の場所はこちらからどうぞ。

 

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